島とともに生きる思いの行方 ― 漂流郵便局
かつて粟島の集落で使われていた旧粟島郵便局が、いまでは“届け先のない想い”を受け止める場所として新たに息を吹き込まれました。
「漂流郵便局」は、誰にも宛てられない手紙や、出せなかった想いを預かる郵便局として2013年に開局。
全国から寄せられるさまざまな人生の物語がつまった手紙が並び、訪れる人の心に深く刺さるアート空間になっています。
手紙の一部は展示として公開されており、来場者は自由に閲覧できます。
誰かの痛みや希望、別れや祈りといった想いに触れることで、自分自身を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。
島のゆるやかな時間の中で、人と人との心のつながりについて考える場所として注目されています。
ライターがすすめる3つのポイント
- 届け先のない“漂流した想い”を受け止める唯一無二の場所。リアルな声に触れて胸を打たれる。
- 展示されている手紙を実際に読むことができる。自分の人生に重ねて感じられる不思議な体験。
- 昭和のたたずまいを残す旧郵便局の建物自体もノスタルジックで味わい深い。
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