粟島沖に浮かぶタラ号。
2026年4月26日(日)・27日(月)、気候変動や海洋環境の調査・研究を行う科学探査船「タラ号」が粟島沖を訪れました。
世界各地の海を巡りながら環境調査を続けるタラ号の来航は、島にとって特別な出来事となりました。

粟島沖の海上に錨泊するタラ号
海上では、2019年の瀬戸内国際芸術祭で制作され、粟島会場で展示された日比野克彦氏の作品《種は船プロジェクト》TANeFUNeが、タラ号を歓迎しました。
世界の海を巡り、未来の海を見つめ続けるタラ号
タラ号は、2003年にフランスのアパレルブランド「アニエスベー」の創設者アニエス・トゥルブレ氏らによって始まったプロジェクトです。
これまでサンゴ礁やマイクロプラスチックの調査など、世界各地の海でさまざまな研究活動を実施。
また、科学者だけでなくアーティストも乗船し、「科学×アート×教育」を通じて海洋環境の大切さを広く発信しています。

タラ号 ©Sacha Bollet – Fondation Tara Ocean
タラ号来航の裏側 粟島沖への訪問が実現するまで
『タラ号を香川県に!』その想いが実現
タラ号が日本を訪れるのは、2017年・2018年以来8年ぶり。今回の来日は、設立10周年を迎えるタラ オセアン ジャパンの活動推進と、海への関心を高めてもらうことを目的に実現しました。
当初の寄港地は東京都と広島県のみで、香川県は含まれていませんでした。
しかし、東京藝術大学学長の日比野克彦氏をはじめ、多くの方々の「タラ号を香川県に!」という思いが220名の署名として集まり、その声が後押しとなって香川県への寄港が実現。

タラ号は船体下部のキールが深く、港内の水深の関係から入港することはできませんでしたが、粟島沖に錨泊。
船員たちは小型船に乗り換え、島へ上陸しました。
タラ号の来航を祝い、粟島で歓迎式典を開催
2026年4月26日(日)、粟島で科学探査船「タラ号」の来航を歓迎する式典が行われました。
船員たちを迎えようと、会場には地域住民や関係者が集まり、穏やかで温かな空気に包まれながら式典が始まりました。
式典では、タラ号の来航を歓迎するとともに、海洋環境の保全や未来の海への思いが共有されました。

タラ号の船長をはじめ、タラ オセアン ジャパン理事兼東京藝術大学学長の日比野克彦氏、三豊市の山下昭史市長らがあいさつに立ち、それぞれの立場から粟島との交流への喜びや、海を未来へつないでいくことの大切さを語りました。
また、式典では県内初となる『粟島“発”海洋プラごみゼロ共同宣言』の贈呈が行われました。

この宣言は、「Awashima Heart Project」を通じて三豊市とタラ オセアン ジャパンが積み重ねてきたビーチクリーン活動や環境教育などの取組を礎に、産官民が連携して策定したものです。
海を守り、未来へつないでいこうとする共通の思いが、一つの形となった瞬間でした。

また、同じく式典の中で島民の皆さんからタラ号のクルーへ手作りのプレゼントが贈られました。
これらは式典のために誰かから依頼されたものではなく、タラ号の来航を心待ちにしていた島民一人ひとりが自主的に準備したものです。
心を込めて作られた贈り物が手渡されると、クルーたちは笑顔で受け取り、会場は一層和やかな雰囲気に包まれました。

式典後には島民とタラ号のクルーとの交流が実現しました。
参加者は粟島芸術家村内に展示された作品を鑑賞しながら会話を楽しみ、笑顔の絶えないひとときを過ごしました。
世界の海を航海するタラ号と、瀬戸内海に浮かぶ小さな島・粟島。
海を通じて結ばれたこの出会いは、参加者一人ひとりの心に残る温かな時間となりました。
海でつながる 三豊市・粟島とタラ オセアン ジャパン
三豊市は、科学探査船「タラ号」を活用して海洋環境の調査・研究に取り組むTara Océan財団の日本事務局である一般社団法人タラ オセアン ジャパン(協定締結当時は一般社団法人TARA JAPAN)と、海洋環境の保全や環境教育の推進などを目的とした連携協定を締結しています。

協定締結以来、粟島を拠点に毎年海洋環境プログラムを実施し、海洋環境への理解促進や意識啓発に取り組んでいます。


海から届くメッセージを、粟島で。
三豊市・粟島にある粟島芸術家村(旧粟島中学校)の講堂では、「TARA JAMBIO展」が展示されています。
本展示は、香川大学と東京藝術大学の連携事業(J-PEAKS)や、タラ オセアン ジャパンと三豊市との連携協定に基づく「粟島海洋環境ポート事業」の一環として、展示空間をリニューアルしたものです。
タラ号とのつながりが息づく粟島へ、ぜひ足を運んでみてください。
お問い合わせ
三豊市 政策部 産業政策課
0875-73-3012(平日8:30〜17:15)
sangyou@city.mitoyo.lg.jp

